二世のための祝福結婚講座 第1回 祝福結婚は神の最大の願い プレゼンター:渡邊 永


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 皆さん、こんにちは。

 これから、この講座を通して「祝福結婚」について学んでいきたいと思います。
 しかし私がこれから行う祝福講座は、今まで皆さんがさまざまな機会に学んできた原理講義と全く別の話をするわけではありません。
 むしろ統一原理のポイントを絞れば祝福結婚の話になります。

 

 統一原理(『原理講論』)は大きく創造原理、堕落論、復帰摂理の三つに分けることができます。

 そして、祝福結婚の観点から見て、それぞれを一文で要約すれば、創造原理とは「神様は一対の夫婦を通して真の愛の理想を実現したかった」ということができ、堕落論とは「神様の願われた真の愛の理想は一対の夫婦を通して現れることができなかった」ということであり、復帰摂理とは「神様はもう一度真の愛の理想を出発することのできる一対の夫婦を求めて歴史を導いてきた」ということができます。

 つまり、『原理講論』で述べられている内容というのは、突き詰めれば「一対の夫婦を通して現す真の愛の理想」であり、それは、まさに祝福結婚についてなのです。

 

 それでは、まずは「創造原理」の内容を確認していきましょう。

 まずは神様とはどのようなおかたなのかについて、整理してみましょう。 

 私たち人間は神様に創造されました。神様は人間を、何気なく創造したのではありません。そこには、明確な目的、すなわち、神様のある願いがあって創造したのです。その願いを知ることが、人生において最も大切なことです。

 

 それでは、神様はなぜ被造物を創造したのでしょうか。
 その理由はただ一つ、愛を求めたからです。

 愛とは一人では成り立たない言葉です。愛には必ず対象が必要です。いくら全知全能の神様といえども、愛だけは一人ではどうすることもできません。すなわち、神様は愛を求めて人間をおつくりになったのです。

 神様の人間創造の過程は、まさに完全投入でした。無から有をつくり出したのです。ご自身の全てを絞り出したのです。

 文鮮明先生は神様の創造について「1オンスのエネルギーも残さなかった」と言われています。

 中途半端な投入では、真の愛は現れません。神様は100%以上の投入をして人間を創造しました。それは、神様が人間に対してご自身以上の価値を持つことを願ったからです。

 

 そして、そのような神様の愛の対象として創造されたのが人間始祖アダムとエバでした。

 創世記(第2章18節)を見ると、創造の順序として、まずはアダムを創造し、その後「人がひとりでいるのは良くない」と言われ、エバを創造したのです。神様はアダムとエバを創造したのですが、これもまた非常に大切なことです。

 もし、神様が愛の対象として創造したのがアダム一人だったらどうなるでしょうか? 
 それは、一方向のみの往復運動、一人の活動に終始することになり、そこには、なんら発展がありません。

 

 しかし神様は、アダムとエバ、すなわち男性と女性を創造しました。神様から愛されるように男性は女性を愛し、同じように、女性も男性を愛すれば、縦的な神の愛が、アダムとエバを通して横的に展開されて、これにより初めて繁殖していくことができ、家庭的四位基台の実体化が可能になるのです。

 また、アダム一人だけなら、その愛はアダムの寿命が尽きると同時に地上から消えてしまうことになります。
 聖書によればアダムは930歳まで生きた(創世記第5章5節)とありますが、肉身には寿命があるため、神様の愛は、地上にわずかしか実現されなかったことになります。

 しかし、アダムとエバが神の愛で身も心も一つになった時、そこには新しい生命が生まれます。
 神の愛が動機となって現れた生命なので、その中には神の愛と生命が宿っていて、実りとしての血統が生じます。

 

 さらに、新しく生まれた生命そのものを維持するためにも愛が必要です。
 人間は他の動物のように、生まれてすぐに自分の力で生きていく能力が備わっているわけではありません。
 長い期間にわたって親の保護と教育を受けて、つまり父母の愛の下で、初めて一人前に育っていくことができるようになっているのです。

 そして、その子女が大きくなれば結婚をし、子供を産みます。神の愛を宿した生命が、また新しい神の愛が宿った生命を産み育てていくのです。これを繰り返しながら、愛と生命が次世代へと受け継がれていくのです。
 このように、愛を通して生命を連結させていくシステムが「血統」なのです。

 たとえアダムとエバがいつか寿命が尽き、地上を去ったとしても、神の血統が地上に残り続けます。
 このようにして神様は、血統を通して神の愛が地上に、永遠にとどまることを願ったのです。

 

 ここにおいて、私たちは生殖器の貴さを再確認できるのではないでしょうか。
 夫婦がどんなに、お互いを大切に想っていたとしても、それだけでは、神様の理想はかないません。 
 生殖器を通して二人が一つになることで、初めて新しい生命が誕生するのです。
 つまり生殖器というのは「無形の神の愛を有形の生命」へと変えていく奇跡の器官なのです。

 文鮮明先生は人体で最も貴い器官は生殖器であると教えてくださいます。
 人体で神様が最も精誠を込めてつくった場所は、脳でも心臓でもなく、生殖器だというのです。
 人間の体の中でどこに神様が臨在するのかというと、それはまさに生殖器なのです。

 

 このように神様の創造理想は、アダムとエバの結婚を通して初めて実現することになっていました。
 それでは、この神様の願いはアダムとエバだけに懸けられた特別なものなのでしょうか。
 それは、違います。神様は、私たちの祝福に対しても、同じように見つめています。

 神様から受けた愛、親から受けた愛。これを相対者と分かち合うことで、神の愛が実現します。
 その愛は生命となり血統となるのです。
 これこそが神の願いであり、私たちは祝福結婚を通して神様を喜ばせることができるのです。